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SOUL RED 松田優作

SOUL RED 松田優作 - Wikipedia

映画『SOUL RED 松田優作』予告編 - YouTube

 (2009年に生誕60周年及び没後20年を機に製作されたドキュメンタリー映画)

5点。

死後作られたドキュメンタリー的なものはテレビでいろいろやってたやつをYOUTUBEとかで見てたし、この映画自体にはあまり興味もなかったのだが(優作の映画はけっこう観てるけど、特別好きでもない)、DVDの予告かなんかで森田芳光が出てることを知り気になったので借りて観た。

この人の人生はすごく熱く濃かったような気がするのだが、この映画は薄い。何がSOULで何がREDなのかも不明だった。

全体的に関係者が印象を語るのと出演映画やドラマ等のカットばかりで(森田が演出したCFが入ってたのは良かった)、ドキュメンタリーらしくなく現実のバックグラウンド的なものは一切無い。

しかし目当ての森田のインタビュー部分は良かった(この約2年後に亡くなられたとは思えない気がした)。浅野忠信も少し面白いことを言っていた。それと香川照之(テレビドラマで共演したらしい)は父親のように慕っていたらしく最も熱く語っていた。アンディ・ガルシアは松田のこの手のものでの定番的存在というか、いっつも出てくるような気がする。

以下、森田の全部と浅野の一部のDVD聞き起こし。

 

家族ゲーム 1983

「なんか人前で怒られたり褒められたりするっていうことは、人間にとってやっぱり多少照れたり嫌だったりすると思うんで、まあ僕は今でもそうですけど、役者のなるべく近くに行って、それでほかの人に聞こえないように、演出することはもうずっとやってますね、それは。
まあだから冗談でよく言うんですけど優作のときなんかもほとんど耳元でね、優作にいろいろ演出しましたけど(笑)。本当にみんなあの、その当時優作が、わけのわかんないこと言うとねえ、怒られるとかいわれましたけど、あまりにも近すぎて殴られないんじゃないかなと(笑)」

「音楽で、マイルス・デイビスっていうのが好きなんで、それで僕はマイルス・デイビスみたいなああいう進化の仕方をするアーチストになりたいって、初日に優作に言ったんですよ。そしたら優作がやっぱりすごくわかるって言ってくれて、ああなんだか進化の何か仕方って言うのは、目標設定が一緒なのかなっていいうかね、お互いある種の高みを目指していたって言うかね、その高みがなんか同じところに向いてたっていうかね。それがなんかわかってた同士なんですよね。だから僕がなんかやりたいっていう事が優作にはすごくわかって、それで僕も理論派では無いから、けっこうなんていうのかな、直感的にモノをいう人間だから、それを説明するのって難しいんですけど、感性は同じでしたよね」

「いろんなジャンルがあるんですけど、その中でやっぱり映画からいろんな人が学んだり、インスパイアされたりすることが、僕ら若いときにあったしね、だからそれをやっぱり目指してたんですね、家族ゲームは」

■ブラックレイン 1989

「優作が例えばブラック・レインであれだけの芝居をしたってことは、たまたまあっちの舞台であれだけのすごい芝居をしたから、世界の優作じゃなくて、もしブラック・レインに出て無くても世界の優作だったって僕は思うんですよね」

■それから 1985

「筒井さんがもしいなかったら出来なかったですよね、だって急に言い出したんですよ僕がね。夏目漱石の「それから」やりますかって。それで言ってみたら優作が、また優作はそういう感っていうかすごいんで(笑)「森田それだ」って言わけですよ。でも優作さん僕は書けませんよ、そういうのはって言って、「だから俺は筒井ともみ知ってるから」って言って、それでその場で電話するんですよ」

「お前の目が怖いっていうんですよ(笑)。怖い人に怖いって言われたくないんですけど(笑)。そういわれてサングラス買ってみたら意外と心地良いんですよね。ああこれ演出にいいなと思って、ずっとかけっぱなしにしたんですけど、これがそうなんですけど(かけているサングラスを指して)。これが同じやつなんですけどね。
最後の撮影が終わった後に、記念写真をやりまして、それで僕と優作は当然サングラスしてるわけですよね。スチールのカメラマンが、「じゃあ優作さん監督、サングラスとってください」って言うわけですよ。当然写真だからとろうと思って、それで取って、そしたらみんながサングラスしてるんですよね。あの写真は本当にすごいと思いました。要するにサプライズなんですよね。すばらしい演出でしたね」

「確か日本アカデミー賞で「それから」で貰ったときに、受賞パーティーをみんなでトロフィーにシャンパン入れて回し飲みしたりすごい楽しいことやったんですけど、その当時映画でいろんな賞貰ったんですけど、なんか自分から優作に賞を上げたくなっちゃったんですよね。それでまああの賞状を優作の為につくって、僕の想いみたいなものをそして僕の褒め言葉をね、まあ口では言えない褒め言葉を書いて優作に送ったんですけど、そんときにみんなの前で賞状を読んで優作に渡したと思います」

■アホーマンス 1986

「監督としても僕は行けるなと思いましたね。つまり優作が出てたからね。優作の味があったんですよテイストが。よくあの有名人の方がね監督しますけど、なかなかやっぱりその人の顔が見えてこない映画が多いんで。そういう点ではアホーマンスっていうのは優作の顔が見え見えでしたんで」

■てきとうにはさまれたぶつ切り

「優作だったらきっと、いろんな人に対してダメだしをすると思うんですよね。それで、お前それで本当に良いと思ってるのか、その仕事でいいのかって(まだ話してるのにここでぶつ切り)」

※「優作とは、黒澤と三船のように何本も作品を撮っていきたいと思っていたので、死なれて何をしていいかわからなくなった」というような事を言ってたのを昔何かで読んだか聞いたかしたのを覚えているのだが、こういった事については何も聞けず。

浅野忠信 てきとうにはさまれたぶつ切り

「僕らは、こうなんだろ、持つことの出来ないエネルギーをこの時代時代がもっているというか・・・」

「なんか取り組み方がぜんぜん違うような気がするんですよね。」

「僕らは、なんですか、一生懸命でいることをばれないようにやらなきゃいけないというか、やっぱりそういうような世代だと思うんですよね」

松田優作さんの放っているエネルギーとかっていうのは、一生懸命やってるように見える以前にもう、なんだろう、なんですかね、そのものというか何かエネルギーの塊としてそこに居るから、こっちも疑う余地がない・・」

※検索したら、この映画の翌年の2010年にテレビ放送されたこんな動画があった。観てみたらこっちの方がドキュメンタリーぽかった(香川照之はあまり好きじゃないが)。
NHKのドキュメンタリー「ラストデイズ “お前は、オレになれる” ~松田優作×香川照之~」

ラストデイズ “お前は、オレになれる” ~松田優作×香川照之~ - Pideo 動画検索

ラストデイズ「お前は、オレになれる」松田優作×香川照之 - Wikipedia

 

※「野獣死すべし」の「リップ・ヴァン・ウィンクルの話って知ってます?」の演技は変だ(特に刑事役)。リボルバーを目の前にかざしているのだから、ある程度はいつ撃たれるかはお互いに見えているはず(誰かがこれを指摘しているのを昔読んだ記憶ある)。ロシアンルーレットしかり。

以下ウイキのロシアンルーレットより

ロシアンルーレット (русская рулета) は、リボルバー式拳銃に一発だけ実包(弾薬)を装填し、適当にシリンダー回転させてから自分の(特にこめかみ)に向け引き金を引くゲーム。 弾丸が入っていると予想した場合、天井に向けて引き金を引くことも可能とされるが、不発の場合無条件で負けとなる。なお、リボルバーは設計上、シリンダー のどの穴に弾が入っているか視認できる。よって残りの穴にダミーカートリッジを装填する、目隠しをするなどの対策をとるか、或いは何らかの理由で判断力を 失っているか強制されている場合でもなければ、ルールにより負けにはなっても死を避けることは難しくないと考えられる。

実際に行われた例は少なく、フィクションで有名になった後、それを真似る者が出てきたと言って良い。そのため、以下の説明も多くをフィクション上の設定に頼っている。