日本のいちばん長い日

日本のいちばん長い日 - Wikipedia

1967年 日本(東宝創立35周年記念作品のひとつ) 

50点。

かなり昔に観た記憶では、面白かったと思っていたのだが、面白くなかった。

内容はほとんど覚えていなかったが、こんなにつまらなかったとは・・・

岡本喜八の映画は、今までに何本も見てきたが、ぜんぜん面白いと思えないものばかりだった。

最後の方で三船が馬に乗ってて発狂したようになる変なシーン(コミカルな感じもある)が強く印象に残っていたのだが、そんなシーンは一切無かった。最後の方で黒沢年男が狂ったように馬で駆けながらビラを撒くシーンがあったが、おれが思っていたのとぜんぜん違う感じだ。長年思っていた三船が発狂するシーンがどこからきたのか謎だ。

激情に駆られる黒沢年男のシーンが多くて、黒沢年男主演の映画のようにさえ見える。

それと高橋悦史という俳優がとても良かった。昔ドラマとかによく出てたけど、1996年に60歳で亡くなられていた。いまいきてたら80歳だ。

 

最後にテロップが出た。

『太平洋戦争に兵士として参加した日本人1000万人(日本人男子の1/4)

戦死者200万人

一般国民の死者100万人

計300万人(5世帯に1人の割合で肉親を失う)

家を焼かれ財産を失った者1500万人』

 

 

■2015年の原田眞人監督のやつは観てないが、昔みた「バウンス ko GALS」(1997)の監督だった。これはちょっと面白い映画だったような気がする。

これと「ラブ&ポップ」(1998 庵野秀明の実写初監督作)は設定が似ていた。原作の村上龍の小説は1996年に出た(昔、なぜか村上龍の本を読みまくっていた時期があったがほとんど忘れた)。これも昔みた。

ラブ&ポップ」がヨウツベにあったので画質は悪いが見てみた。

32点。

ほとんど覚えていなかった。仲間由紀恵が出てた。全編デジカメで撮った初の邦画らしい。服やスカートの中からの視点やスカートの中を覗き込むようなアングルが多く、この監督の変態性が良く表れていた。気を衒っているわけではないのかもしれないが、ヘンな角度の映像や複雑な映像交じりの長いモノローグ(声が複数重なる)とか、手持ちカメラのぶれまくりのとか、目が疲れて嫌なだけ。主役の三輪明日美と姉役の三輪ひとみは本当の姉妹らしい。浅野忠信とのホテルのシークエンスは良いと思った。最後の渋谷川(広めのドブのような川)を歩くところは印象的だった。見終えてなぜかノスタルジックな気持ちにさせられた。しかし好き嫌いで言ったら嫌いな映画だ。

庵野が2000年に作った実写二作目の「式日」という映画が面白そうな感じがした(見ないけど)。スティーブン・セガールと日本人との間に出来た娘が書いた小説をその本人に演じさせたものらしい。

Shiki-Jitsu Trailer (Japanese) - Eigapedia

式日 メイキング 1/2 - YouTube

実写三作目が「キューティーハニー(2004)」、四作目が「シン・ゴジラ(2016)」。庵野にもアニメにも興味なかったので知らなかったが、ちょっと意外だった。世の中が注目してたりヒットしてたりするとリアルタイムだとなぜか気恥ずかしい感じがして興味が失せるのだ。だから何でも後追いになりやすい。

庵野の動画をヨウツベでいくつか見た。顔も個性的だが(やってることのイメージと逆にワイルドに見える)、やっぱりかなり個性的で、確信犯的だった。

Extra Curricular Lesson with Hideaki Anno - YouTube

このインタヴューで面白いことを言ってた→ mpeg special 1996年vol.2 庵野秀明インタビュー - YouTube →「とても恥ずかしいアンダーな仕事/アングラなものだと思う/それをなくしたい/エヴァンゲリオンを見た人に、あれの監督やってたんですよと言っても恥ずかしい思いをしないようにしよう、それにはプライドっていうものが必要なんですよね/全然知らない人に、こんなアニメーションがあって、くちでは説明できないけど、とにかく見てよといったときにその人が見たとき「なにあれ?」という風にしたくない。少なくとも薦められて良かったと思うものにしておきたかった/アニメファンに足りないのもプライドだとおもいます/ぼく自身にも足りないのはプライドです/プライドを持ったフィルムをつくってみたいというのがあります/そこがある程度一般の方に受け入れられた要因の一つじゃないかとぼくは思います」

エヴァは対象年齢30歳だったらしい。

 

これはラブ&ポップの取材だろうか。

text-庵野秀明 - YouTube

庵野宮崎駿、宮崎は意外とガハハ親父だった。作者と作品は対照的なのかもしれない。

宮崎駿 庵野秀明 対談 - YouTube

 

シン・ゴジラのHPから↓

『脚本・総監督 庵野秀明
(※2015年4月1日製作発表時のコメントです)

我々は、何を作ろうとしているのか。
そして何故、空想特撮映画を作る事を決めたのか。

2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。
所謂、鬱状態となりました。
6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。

明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした。

2014年初頭。ようやくスタジオに戻る事が出来ました。それから、1年以上かけた心のリハビリにより徐々にアニメの仕事に戻っています。

そして、2015年。旧エヴァの放送から20年後の今、すでに2年以上もお待たせしている、シン・エヴァンゲリオン劇場版の完成への実現に向けた作業も、なんとか進められています。
僕の周囲の方々、そしてアニメファンの皆様が、再び完結に向かうというモチベーションを支えてくれているからです。本当に、感謝します。

と、同時に今は、空想特撮映画を形にする作業も行っています。
始まりは、2013年1月末でした。

東宝の方から直接「ゴジラの新作映画の監督をお願いしたい」と、依頼を受けました。
精神的にも不安定でしたし、「無理です。エヴァもあるし、出来ませんよ」と、その場は固辞しました。
が、東宝の誠意と盟友樋口真嗣監督の熱意に心が動かされ、
同年3月、監督を引き受ける事にしました。

過去の継続等だけでなく空想科学映像再生の祈り、特撮博物館に込めた願い、思想を具現化してこそ先達の制作者や過去作品への恩返しであり、その意思と責任の完結である、という想いに至り、引き受ける事にしました。
今しか出来ない、今だから出来る、新たな、一度きりの挑戦と思い、引き受ける事にしました。
エヴァではない、新たな作品を自分に取り入れないと先に続かない状態を実感し、引き受ける事にしました。

同年5月、作品として描きたい、描くべき主題を決めました。
そして同年6月、G作品メモという企画書を東宝に提出、プロット等の作成を開始。

ゴジラが存在する空想科学の世界は、夢や願望だけでなく現実のカリカチュア、風刺や鏡像でもあります。現在の日本でそれを描くという無謀な試みでもあります。
正直、世界資本に比べると制作費も制作時間も極端に少ない日本の現場で、様々な内容面に関する制約の中で、果たしてどこまで描けるのかはわかりません。

ただ、映画としてのプライドを持ち、少しでも面白い映像作品となる様に、本作もシン・エヴァも全力で作っていく事が、今の僕に出来る事だと思って作業を進め、映画の方向性や脚本内容等で紆余曲折あり、現在に至っています。

制作者が何を書いても言い訳にしか過ぎず、善意と悪意の前に晒される事態を重々承知の上で、こんな時代のこの国で日本を代表する空想特撮作品を背負って作る、という事を少しでも理解していただけたらという願いから、拙文を寄せています。

最後に、自分を支えてくれる周囲の人々と、作品を支えてくれているファン・観客の皆様の御蔭で再び、映像が作れる、という事に改めて感謝します。

ありがとうございます』

 ■庵野岡本喜八が監督の中でいちばん好きで「沖縄決戦」100回以上見てるらしい。自作へ”岡本喜八オマージュ”をバンバンぶち込むほど傾倒しまくっているらしい。